伝説の「箱根アフロディーテ」からちょうど50年――箱根の彫刻の森で50周年記念イベント“追憶のピンク・フロイド”開催、これぞROCK meets ART!
1971年(昭和46年)8月6日、7日に開催された、ピンク・フロイドの初来日公演としても知られている「箱根アフロディーテ」からちょうど50年目を迎えた。
「箱根アフロディーテ」は1971年8月6日と7日、2日間に渡って箱根芦ノ湖畔成蹊学園所有乗風台で開催された、ニッポン放送主催、海外アーティストを招聘した日本初の大規模野外ロック・フェスティヴァル。ジャンルを超えた当時の日本のアーティストとともに、海外からはピンク・フロイド、1910フルーツガム・カンパニー、バフィー・セントメリーが参加した、いわゆるフジロックやサマーソニックの原点ともいえる伝説の野外ロック・フェスだった。
その箱根アフロディーテでのピンク・フロイドを捉えた新発見映像を含む『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』が8月4日に発売され、デジタル・ブックレット『追憶の箱根アフロディーテ1971』には、前例やマニュアルもない中、50年前の日本人たちが様々な困難を乗り越えてこのイベントを作り上げていく物語が収録されている。
自然の中での初の大型野外フェスということで誰もが知識も経験のない初のイベント。会場の設定から始まって、舞台設営や電源、照明、音響、楽器類、仮設トイレから控室の設置、舞台を組むイントレ(足場)も、今のような軽量パイプではなく木材。丸太、釘とロープを使ってステージを設営した。また前日の大雨で最悪のコンディション。機材車が泥濘(ぬかるみ)にはまり動けなくなり、それを人力、ブルドーザーなどを駆使して牽引するなど、その実現に至るまでの様々な困難と努力、大変な苦労があった。
ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスンは最新インタビューで当時を思い出しこう語ってくれた。
「憶えていることの1つにステージがあるんだ。ステージが木でできていてね。確か竹もたくさん使われていたと思う。最高に美しかったし、木で組み立てるというのがとても日本的だと思ったんだ。私はその3年前まで建築専攻の学生だったから、その構造に目がいった。シンプルな構造ながらも、あのステージに載った機材の重さを考えると、本当によくできていたよ。実に20世紀的だった。何しろ崩れなかったしね(笑)」
半世紀前のピンク・フロイドの初来日公演「箱根アフロディーテ」の新発見映像を収録した奇跡の日本独自企画『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』は2021年8月4日発売。 『原子心母』の7インチ紙ジャケットにCDと50年前の新発見映像をBlu-rayに収録した2枚組、更に①「未発表写真満載のフォト・ブック」②「箱根アフロディーテ・パンフレット」③「会場案内図チラシ」④「大阪公演ポスター」⑤「箱根アフロディーテ・チケット」を復刻した5大特典付きとなっている。また、箱根アフロディーテの関係者や目撃者たちの証言・体験談が未発表写真とともに綴られるデジタル・ブックレット「追憶の“箱根アフロディーテ”1971」は商品に封入されているアドレスからアクセスしていただくとWEB上でご覧いただける)。
Blu-rayに収録される50年前の「箱根アフロディーテ」新発見映像「原子心母(Atom Heart Mother)」のダイジェスト映像はこちら
また、ちょうど50年後となる、2021年8月6日と7日、歴史的フェスの50周年を記念し、同じ箱根でピンク・フロイドの伝説を甦らそうと企画されたたイベント『追憶のピンク・フロイド オーディオライブ』が彫刻の森美術館で開催された。
50年前のピンク・フロイド「箱根アフロディーテ」公演のセット・リスト通りに、総額1000万円超えの極上のテクニクスのオーディオ・システムでUK初版アナログ盤を堪能。曲の合間には、案内役であるプロデューサーの立川直樹さんとゲストのSUGIZOさん、亀物昭信さん、松任谷正隆さんとの豪華トークも行われ、ピンク・フロイドからの影響や貴重な秘話が語られた。
https://twitter.com/SUGIZOofficial/status/1424023865949265922
<『追憶のピンク・フロイド オーディオライブ』セット・リスト>
8月6日
1. 原子心母 (箱根アフロディーテ1971映像)
2. ユージン斧に気をつけろ
3. エコーズ
4. 太陽讃歌
5. 神秘
8月7日
1. 原子心母 (箱根アフロディーテ1971映像)
2. グリーン・イズ・ザ・カラー
3. ユージン斧に気をつけろ
4. エコーズ
5. 太陽讃歌
6. 神秘
会場の「Art Hall」には、抽選で選ばれた各回約100名(計400名)が参加。さまざまな展示物に囲まれた贅沢なアートと最高の音響空間の中でピンク・フロイドを味わうことができる、まさに「ROCK meets ART」を体験できる貴重な機会となった。
https://www.hakone-oam.or.jp/specials/2021/tsuiokunopinkfloyd/ )
▼『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』作品情報はこちら
https://110107.com/pinkfloyd_AHM50th
【箱根アフロディーテについて】
今から50年前。1971年(昭和46年)8月6日と7日2日間に渡って箱根芦ノ湖畔成蹊学園所有乗風台で開催された、ニッポン放送主催、海外アーティストを招聘した日本初の大規模野外ロック・フェスティヴァル。南こうせつとかぐや姫、トワ・エ・モア、尾崎紀世彦、ハプニングス・フォー、モップス、赤い鳥、ダークダックス、成毛滋 & つのだひろ、渡辺貞夫グループ、山下洋輔、菊地雅章、佐藤允彦他ジャンルを超えた当時の日本のアーティストとともに、海外からはピンク・フロイド(ヘッドライナー)、1910フルーツガム・カンパニー、バフィー・セントメリーが参加。いわゆるフジロックやサマーソニックの原点ともいえる、日本のロック・ファンが初めて経験した伝説の野外ロック・フェス。 前日には大雨というコンディションの中、すべてにおいて初めてのことばかりで、機材やPA含めて様々な困難の中実現した(実現までの秘話をデジタル・ブックレット『追憶の箱根アフロディーテ1971』に収録)
【ピンク・フロイド初来日公演について】
当時はアルバム『原子心母』を1970年10月発表後、『おせっかい』はまだ発表前(1971年11月発売)という時期。ピンク・フロイドは「箱根アフロディーテ」フェスの大トリで出演。長いサウンド・チェックの後、「原子心母」でスタートし、「ユージン、斧に気をつけろ」「太陽賛歌」「エコーズ」「神秘」と全5曲を演奏(8/7は2曲目に「グリーン・イズ・ザ・カラー」を追加)。ステージの後ろには山、森に囲まれ、背後には芦ノ湖。新曲(当時未発売)の「エコーズ」を初披露した際には湖側から霧が立ち込め、野外で自然が演出した予期せぬ舞台効果もあり、神秘的、幻想的な伝説のライヴとして語り継がれることになった。1971年のピンク・フロイドの初来日スケジュールは、8/1日本航空便で12時15分羽田国際空港に到着。8/2ホテルニューオータニ3F「橘の間」にて記者会見。8/6,7箱根アフロディーテ公演のあと8/9には大阪フェスティバルホールで公演を行ない、8月10日に次の公演地オーストラリアへ向けてカンタス航空で旅立っている。
【プロダクツ概要】
●ピンク・フロイド『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』
Pink Floyd / Atom Heart Mother (Hakone Aphrodite 50 Anniversary Edition)
2021年8月4日発売 SICP-6396~7 (CD+BD 2枚組)6,600円(税込)6000円(税抜)
完全生産限定盤/日本独自企画/7インチ紙ジャケット仕様/5大特典封入
(商品のご購入はこちら : https://SonyMusicJapan.lnk.to/PF_gjb)
詳細はこちら
https://www.110107.com/pinkfloyd_AHM50th
収録内容: CD:アルバム『原子心母』 / Blu-ray:「原子心母」(箱根アフロディーテ1971)+ 「スコット&ワッツ」(箱根アフロディーテB-roll)
<DISC1:CD> 原子心母 Atom Heart Mother
1.原子心母(父の叫び/ミルクたっぷりの乳房/マザー・フォア/むかつくばかりのこやし/喉に気をつけて/再現)
2.もしも
3.サマー’68
4.デブでよろよろの太陽
5.アランのサイケデリック・ブレックファスト(ライズ・アンド・シャイン/サニー・サイド・アップ/モーニング・グローリー)
<DISC2:Blu-ray Disc>
1.原子心母(箱根アフロディーテ1971) 16:08
2.スコット&ワッツ(箱根アフロディーテB-Roll<ボーナス映像>) 3:11
【ピンク・フロイド初来日、箱根アフロディーテ50周年を記念したスペシャル・パッケージ】
●ピンク・フロイド初の7インチ紙ジャケット仕様(当時の来日記念帯復刻)
●当時の未発表写真を多数発見!日本独自スペシャル・フォト・ブックレット他、5大特典封入
①「未発表写真満載!全60Pスペシャル・フォト・ブック」
②「箱根アフロディーテ・パンフレット」復刻
③「会場案内図チラシ」復刻
④「大阪公演ポスター」復刻
⑤「箱根アフロディーテ・チケット」復刻
●デジタル・ブックレット『追憶の箱根アフロディーテ1971』
商品封入されているアドレスからアクセスしていただくと、箱根アフロディーテの関係者や目撃者たちの証言、体験談、貴重秘話、血と汗と涙の物語を収録したスペシャル・ブックをご覧いただけます:亀渕昭信(当時オールナイトニッポンDJ/アフロディーテ Aステージ進行担当)/立川直樹/伊藤政則/佐々光紀(当時ニッポン放送制作部副部長/箱根アフロディーテ制作総合プロデューサー)/井村文彦(当時ニッポン放送事業部主任)/日比野宏明(ヒビノ株式会社取締役会長)他)
●限定復刻「箱根アフロディーテ」Tシャツ・プレゼント!
詳しくはこちら:http://www.pinkfloyd.jp/artist/PinkFloyd/info/531427
(応募券は商品封入。応募締切:2021年11月1日)
●拠店特典、旧譜キャンペーンも実施中!
詳しくはこちら:http://www.pinkfloyd.jp/artist/PinkFloyd/info/531386
(特典には限りがございます。なくなり次第終了となりますので、上記ご案内をご一読の上、お早めにどうぞ)
【リンク】
●ピンク・フロイド『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』特設サイト: https://www.110107.com/pinkfloyd_AHM50th
●ピンク・フロイド日本公式: https://www.pinkfloyd.jp
●ピンク・フロイド・バイオグラフィー: http://www.pinkfloyd.jp/profile/
箱根アフロディーテの16㎜フィルムが新たに発見されたのが2016年、そこから発売までの制作過程を語る担当者のインタビューもソニー・ミュージックのサイトで公開されている。
●制作担当者が明かす!発売までのもうひとつのドラマ。「50年の時を経て甦る、伝説のピンク・フロイド『箱根アフロディーテ』」
前編: https://cocotame.jp/series/022039/
後編: https://cocotame.jp/series/022055/